2026/7/12
【「微力だけど無力じゃない」―平和と教育の未来を、白石から】
白石東地区センターで開催された学習会「平和と教育の未来を考える」に参加しました。
主催は連合白石。私は共催の立憲民主党白石の代表として参加しました。
衆議院選挙以降、私たちを取り巻く状況はこれまで以上に厳しく、先行きの見えにくい混沌とした日々が続いています。
だからこそ、今回の学習会でお話を伺った皆さんの実践には、現実に根ざした確かな力と、そこから生まれる希望の光を感じました。
第1部は、第26代高校生平和大使・岩山さんのスイス派遣報告。
ジュネーブの国連欧州本部などを訪問し、日本政府代表部の大使に「核の傘」と「核なき世界」の矛盾を問いかけたというお話が、とても印象に残りました。
今年度だけで11万2,071筆。26年間で累計283万筆を超える署名を国連に届けてきたそうです。国連でも例のない規模であり、その活動が重く受け止められている表れでもあります。
一方で、唯一の戦争被爆国である日本の高校生たちが、核なき世界を願い、これほど長く行動を続けている。
その姿を前に、大人たちは、そして政治は何をしているのだろうと、やりきれない思いもしました。
高校生平和大使の合言葉は、
「微力だけど無力じゃない」
一人の力は小さいかもしれない。
でも、小さな力が集まり、続いていくことで、世界に問いを投げかける力になる。そう信じたいです。
第2部は、長沼町の「まおい学びのさと小中学校」校長の細田孝哉さんのお話。
こちらの学校では、細田さんも「先生」とは呼ばれていないそうです。
2023年に小学校が開校し、この4月には中学校もスタート。
宿題も、テストも、チャイムもない。
その代わりに大切にしているのが、子どもたちの「やりたい」「知りたい」から始まる体験的な学び、「プロジェクト」です。
印象的だったのは、この春、中学生たちが取り組んだ「羊を飼う」プロジェクト。
そもそも生きものを育てるのか。
何を飼うのか。
どこで飼うのか。
大人が用意した「正解」に子どもたちを導くのではありません。
子どもたち自身が調べ、意見を出し、時には大人の提案にも異議を唱える。羊小屋の設置場所をめぐっても、全校ミーティングで議論を重ねたそうです。
そこでは、大人も子どもも対等な一票。
週に一度の全校ミーティングで、「自分たちのことを、自分たちで決める」。
子どもを単に「教育される側」に置くのではなく、一人の主体者として信頼する。
私は、この話を聞きながら、これは単に「新しい教育」の話ではないと感じました。
民主主義を知識として教えるのではなく、毎日の学校生活の中で実際に経験する。
自分の意見を言う。
人の意見を聞く。
違いがあれば話し合う。
そして、自分たちに関わることを、自分たちで決めていく。
民主主義は、選挙の時だけにあるものではありません。
むしろ、こうした小さな自治の積み重ねの中で、民主主義を担う力は育っていくのかもしれません。
「微力だけど無力じゃない」という岩山さんの言葉。
そして、細田さんが紹介された「大河の一滴」という言葉。
私の中で、二つの講演が重なりました。
高校生も、世界を変える主体者。
子どもたちも、自分たちの学びや暮らしをつくる主体者。
平和も、教育も、民主主義も。
始まりは、一人ひとりの小さな一滴なのかもしれません。
厳しく、先の見えにくい時代だからこそ、「無力ではない」と信じ、対話し、行動を続ける。
白石で、未来への希望をいただいた豊かな時間でした。




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