2026/5/21
私は議員として、市民相談を大切にしています。
それは、市民相談が好きだからではありません。
相談の先に、困っている人の人生があるからです。
そして、私たち議員のところまでたどり着き、相談できる市民の方は、実はほんの一部だと思っています。
私たちの前に現れる人の向こう側には、
誰にも相談できない人。
どこに相談していいか分からない人。
相談すること自体を諦めている人。
そうした方々が、たくさんいるのではないかと感じています。
もちろん、議員は万能ではありません。
相談を受けても、解決できないことがあります。
制度の壁もあります。
法律の壁もあります。
時間がかかることもあります。
それでも私は、目の前の困難が少しでも軽くなることを願いながら活動しています。
多くの相談を受けてきた中で、今でも忘れられない出来事があります。
近所の方から、
「あのご家庭は大変な状況にあるのではないか」
というご相談を受けたことがありました。
詳しい状況を伺い、関係機関への連絡など、できる対応を進めました。
しかし、結果として、その方の命を救うことはできませんでした。
その方は、障害のある成人の方でした。
高齢のお母さんと二人で生活をされていました。
当時も、私なりにできることは行いました。
それでも今でも、
もっと早く相談につながっていたらどうだったのか。
もっと早く支援につながっていたらどうだったのか。
そう考えることがあります。
もちろん、結果が変わったかどうかは分かりません。
それでも、考えずにはいられません。
市民相談は、単なる要望ではありません。
その人の生活であり、
人生であり、
時には命にもつながっています。
だから私は、
「こんなことを相談していいのかな」
と思うようなことでも、相談してほしいと思っています。
行政も、福祉も、医療も、早くつながるほど選択肢が増えます。
一日早ければ変わることがあります。
一週間早ければ、違う道があったかもしれないこともあります。
だから私は、困りごとを抱えたときには、一人で抱え込まないでほしいと思っています。
私は、すべての問題を解決できるとは思っていません。
それでも、一人でも多くの人が、少しでも安心して暮らせるようになってほしい。
そう願っています。
そして、相談の先に、救える人生や救える命があるかもしれない。
その思いがあるからこそ、これからも市民の声に耳を傾け続けたいと思っています。
市民相談を受け続ける中で、私は「助けを求めることの難しさ」も感じてきました。
本当に困っている人ほど、声を上げられないことがあります。
次回は、「助けてと言えない人たち」について感じていることを書きたいと思います。
草加市議会議員
斉藤雄二

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