2026/6/16
現在、西宮市においても、少子化や教員の働き方改革を背景に、学校部活動を学校単独運営から地域主体へ段階的に移行する部活動の地域移行が進んでいます。西宮市においても、「プレみや」として本年9月から地域移行を本格実施する予定です。
部活動の地域移行については、以下のような様々な課題が指摘されていますが、走りながら適時ベターな選択を行っていくというのが市のスタンスなのかと理解しています。
私は、部活動の地域移行に関し、地域での活動をどのように内申書(調査書)に反映していくのかが最も難しい問題ではないかと考えています。特に兵庫県では推薦入試や特色選抜で調査書・活動実績が重視される傾向にあるため、「地域移行と入試の公平性」の担保は、非常に重要ではあると考えます。

従来、部活動は、多くの自治体で内申書(調査書)の「特別活動」や「総合所見」欄などに記載され、高校入試の際の評価資料として扱われていました。
具体的には、部長・副部長等の役職、大会出場、県大会・近畿大会・全国大会出場、継続的な活動実績などが調査書の特別活動等に記載され、また特に推薦入試や特色選抜では、部活動を3年間継続した、部長を務めた、大会で優秀な成績を収めたといった実績が選抜資料として積極的に評価されることがありました。
現在、部活動の地域移行が進む中で、
ため、「部活動実績を内申書評価に用いることは公平性を欠くのではないか」との懸念が生じます。
また、
地域移行後においても、市は、学校外活動でも、教育的意義が確認できれば評価対象となる可能性あると考えており、①地域クラブでの継続参加②コンクール・大会実績③リーダー経験④ボランティア活動⑤技能検定等は、評価対象とするものと思われます。
しかし、一方、①学校が校外活動の活動実態を把握しにくい②証明資料が必要③学校ごと評価基準差が生じる
といった不公平感が否めない部分もあります。
そのため、内申書評価の標準化を行うか、活動証明の標準様式の整備が必要になると思います。
文部科学省が作成した学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドラインにおいても、
「生徒の自主的で多様な学びの場であった部活動の教育的意義を継承・発展させ、新しい価値が創出されるようにすることが重要」
「地域の子供たちは、学校を含めた地域で育てる。」という意識の下、生徒の望ましい成長を保障できるよう取り組むべきである。
とされています。(令和4年12月)
さらに、令和7年版のガイドラインでは、「地域クラブ活動は、競技性や成果のみに偏重するのではなく、生徒が生涯にわたってスポーツや文化芸術活動を楽しむために必要な資質・能力等を育てることを主な目的とする。」
と明記されています。
今後、部活動の地域移行が進展する中においては、学校内外を問わず、生徒のスポーツ・文化活動への参加状況や活動成果を適切に把握し、公平に評価できる仕組みを構築することが重要であると考えます。
そのため、校内外の活動については、担当教員による確認に加え、生徒本人からの報告や活動記録の提出などを通じて、幅広く活動実態を把握できる体制を整備する必要があります。
また、地域クラブ活動や文化団体など学校外の活動についても、必要に応じて所属団体から活動状況や成果が確認できる資料の提出を求めるなど、客観的かつ公平に評価できる仕組みを構築することが求められます。
生徒の多様な挑戦や努力が活動の場によって評価されないことのないよう、学校部活動と地域クラブ活動のいずれに参加していても適切に評価される制度設計を進めるべきであると考えます。
この問題は、大変重要な問題と考えますので、今後、一般質問などを通じて西宮市教育委員会のスタンスを確認していきたいと思います。
適時、ご報告させていただきます。
(参考)
部活動改革及び地域クラブ活動の推進等 に関する総合的なガイドライン
(令和7年12月版)
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