2026/7/22
7月10日(金)、福井県立大学地域経済研究所(永平寺キャンパス)で開催された「2026年度 第2回 地域経済研究フォーラム」に出席しました。
まず、今年度から国の「第7期科学技術・イノベーション基本計画」がスタートしたことを受け、文部科学省の赤池伸一総括研究官から直接、計画の概要と日本の科学技術の現状についてお話しいただきました。
日本の研究論文数や博士課程人材の不足など、科学技術力の国際的な低下は深刻な課題です。一方で、「AI for Science」の活用や地域大学の特色を活かした研究支援策(J-PEAKSなど)に大きな期待が寄せられており、福井県立大学の農学・生物学分野の研究も高く評価されています。
続いて、松原宏所長(東京大学名誉教授)から福井の地域イノベーションについてご報告いただきました。繊維・眼鏡・機械加工など、職人の技(暗黙知)を核とした福井の産業は、特許数などの指標には表れにくいものの、真似のできない高い技術力を持つ全国有数の先進地域であるとのこと。福井オープンイノベーション推進機構(FOIP)を通じた産学官連携の取り組みは、EUの地域イノベーション政策にも引けを取らないものと評価されており、改めて福井の底力を感じました。
後半のパネルディスカッションでは、福井県立大学の各学部から地域に根ざした研究成果がそれぞれ紹介されました。
✅ 経済学部:学生と地域が20年にわたり取り組んできたPBL(課題解決型学習)の成果と「恩の循環」を生む産学官連携の仕組みづくり
✅ 生物資源学部:「ふくむすめ」「ピカツンタ」などの新品種開発や、高温に強いイネの研究。大学発ベンチャー「県大アグリ」の設立にも発展
✅ 海洋生物資源学部:「よっぱらいサバ」の養殖技術と、九頭竜川の天然記念物「アラレガコ」の陸上養殖による食文化の復活と生息地保全
✅ 看護福祉学部:「地域づくり(生活課題の解決)」と「まちづくり(地域の豊かさ向上)」を融和させ、障害者・高齢者・子どもすべての住民が地域活動に参画できる環境整備の研究と教育実践
✅ 恐竜学部:メタバース・バーチャル技術を活用した恐竜展の開発と、福井の誇る恐竜資源を全国へ発信する取り組み
✅ 地域政策学部:GIS・オープンデータと生成AIを組み合わせた地域政策の新たな可能性と、自治体DX推進への貢献
来年4月には福井駅前キャンパスも開設予定です。大学の知と学生の力が、まちなかにさらに溶け込んでいく姿が楽しみです。こうした産学官連携の取り組みをしっかりと市政に活かし、福井市のイノベーションと地域づくりを後押ししてまいりたいと思います。🙏


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