2026/6/17

おはようございます。
昨日の地震では、本庄市でも震度5弱を観測しました。
夜の時間帯の突然の揺れに、不安な思いをされた方も多かったことと思います。私自身も家族の安全を確認しながら、「もしこれがさらに大きな地震だったら」と、改めて日頃の備えの大切さを感じました。
今朝は、朝の活動を行いながら市内の状況を見回りました。現時点では大きな被害は見受けられず、通学する小学生たちも元気な姿を見せてくれていました。
いつもの朝の風景が戻っていることに、まずは少し安心しています。
一方で、今回の地震を「大きな被害がなくてよかった」で終わらせてしまってよいのか。
私は、こういう時こそ改めて、本庄市の災害リスクと向き合う必要があると感じています。
本庄市は、市民の皆様との会話の中でも「災害に強いまち」と言われることがあります。
確かに、本庄市は海から離れた内陸部にあり、津波の心配はありません。大規模な火山災害を直接受ける地域でもありません。また、山間部を多く抱える自治体と比べれば、土砂災害のリスクも市全域に広く及ぶものではありません。
こうした地理的な条件から見れば、本庄市は全国的に見ても、比較的災害リスクの低い面を持つ地域であると言えると思います。
しかし、それは決して「災害が起きない」という意味ではありません。
むしろ、「比較的安全」と言われてきた地域だからこそ、油断が生まれやすい。
昨日の地震は、そのことを私たちに教えてくれたように思います。
本庄市やその周辺の歴史を振り返ると、決して自然災害と無縁だったわけではありません。
昭和6年、1931年には、埼玉県北部を震源とする西埼玉地震が発生しました。現在の深谷市付近を震央とする内陸の浅い地震で、埼玉県中部・北部を中心に大きな被害が出ました。
また、昭和22年、1947年のカスリーン台風では、利根川流域を中心に関東地方で甚大な水害が発生しました。利根川や荒川の改修、堤防整備、治水事業の重要性を改めて社会に突きつけた災害でもあります。
本庄市は利根川、神流川、小山川などの河川と関わりながら発展してきた地域です。
私たちが今、安心して暮らせている背景には、先人たちが水害と向き合い、治水に取り組み、地域を守ってきた積み重ねがあります。
安全は、最初から与えられているものではありません。
先人たちの努力によって築かれ、今を生きる私たちが守り、次の世代へ引き継いでいくものです。

これから本庄市で特に意識すべき災害は、大きく二つあると考えます。
一つは、水害です。
近年、全国各地で線状降水帯や記録的短時間大雨による被害が相次いでいます。以前であれば「まさかここまで」と思われていたような豪雨が、今では現実に起きています。
本庄市でも、洪水・内水氾濫ハザードマップが作成され、想定最大規模の降雨に基づく浸水想定が示されています。
川の近くに住んでいるかどうかだけではなく、自宅周辺の地形、道路の低い場所、用水路、排水の状況なども含めて、日頃から確認しておくことが大切です。
もう一つは、地震です。
今回のように、地震は突然起こります。
本庄市では、関東平野北西縁断層帯地震が発生した場合の揺れやすさなどについて、防災ガイドブックで示されています。
昨日の地震で大きな被害がなかったからといって、次も同じとは限りません。
家具の固定、ブロック塀や老朽家屋への注意、避難経路の確認、停電や断水への備えなど、地震への備えも改めて見直す必要があります。
本庄市では、防災ガイドブックや各種ハザードマップの作成、防災行政無線、防災メール、避難所の指定など、災害に備えるための取り組みが進められています。
本庄市洪水・内水氾濫ハザードマップ(北部) (PDFファイル: 16.7MB)
本庄市洪水・内水氾濫ハザードマップ(南部) (PDFファイル: 15.6MB)
行政が正確な情報を発信し、避難所を整備し、災害時の体制を整えておくことは当然重要です。
市議会としても、防災・減災の観点から、行政の対応をしっかり確認し、必要な改善を求めていかなければなりません。
一方で、災害発生直後に、最初に自分や家族を守ることができるのは自分自身です。
行政による「公助」には、どうしても限界があります。
だからこそ、自分で備える「自助」、地域で助け合う「共助」、そして行政が支える「公助」の三つがそろってこそ、本当の意味で災害に強いまちになります。
ご家庭で、ぜひ一度確認してみてください。
非常用の飲料水や食料は足りているか。
懐中電灯やモバイルバッテリーは使える状態か。
家族との連絡方法は決まっているか。
避難場所や避難経路を確認しているか。
家具の転倒防止はできているか。
高齢のご家族や近所の方に、いざという時に声をかけられる関係があるか。
こうした一つひとつの備えが、災害時には命を守る力になります。
私は市議会議員として、市民の皆様の命と暮らしを守ることを、市政の最も重要な役割の一つだと考えています。
防災は、災害が起きた時だけ考えるものではありません。
平時の道路整備、排水対策、河川管理、空き家対策、避難所運営、情報発信、地域コミュニティづくり、そのすべてが防災につながっています。
特に、老朽化した空き家や危険なブロック塀などは、地震時に倒壊すれば避難経路をふさぐ恐れがあります。防災という視点からも、地域の安全を日頃から点検していく必要があります。
昨日の地震を受け、私自身も改めて、本庄市の防災・減災対策について、議会の場でしっかり確認していきたいと思います。
本庄市は、比較的災害に恵まれた地域です。
しかし、その安心は決して当たり前ではありません。
先人たちが治水に取り組み、地域を守り、支え合ってきたからこそ、今の本庄市があります。
そして、これからの時代は、これまで以上に「想定外」を前提に備えることが求められます。
昨日の地震で大きな被害がなかったことは、本当に幸いでした。
だからこそ、今のうちに備えを見直す。
家族で話し合う。
地域で声をかけ合う。
行政の情報を確認する。
その小さな積み重ねが、本庄市全体の防災力を高めていくはずです。
本庄市は災害に強い。
でも、だからこそ備えを忘れない。
私も一市民として、そして市議会議員として、皆様の命と暮らしを守るために、引き続き地域の状況を確認しながら活動してまいります。
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