2026/6/20

和歌山県かつらぎ町は、和歌山県の東北部にある人口14,884人人(2025年5月末─住民基本台帳)の町です。本町の面積は、151.69平方キロメートルです。地形は南北に長く、北は和泉山脈で大阪府とつながっています。かつらぎ町の一番南の地域には、花園地域があります。
かつらぎ町は、紀ノ川水系、貴志川水系、有田川水系という3つの水系を中心に地域が形成されています。川は一番低いところを流れているので、何重にも山脈が連なる地形をしています。この起伏に富んだ地形は、気温の変化を生み出します。このような地形を利用して、様々な果樹が栽培されています。
平種無柿の生産は日本一で、桃、ブドウ、ミカン、梅、キウイ、リンゴ、ブルーベリー、イチゴ、ナシなどが栽培されています。四郷地域で生産されている串柿も有名です。「フルーツ王国」という呼び名は、この多面性から生まれたものです。
紀ノ川の北岸の高台となっている地域は、紀ノ川の水の影響を受けたことのないところがあり、それらの地域(西飯降)を中心に今から4000年以上前の縄文時代の遺跡が数多く出土しました。この地域は、古くから人々が暮らしていた悠久の歴史をもっています。万葉の時代には、かつらぎ町の西にある妹山、背山の景色に見せられた人々が、15首の歌を詠み、それが万葉集に載っています。数の多さは全国2位です。
本町は、弘法大師(空海)が開いた高野山の麓にあります。弘法大師が、高野山に根本道場を開いたときに、天野の丹生都比売神社と深い交流があったとされ、真言宗の高野山は、丹生都比売神社に土地を分けてもらったという言い伝えがあります。高野山の金剛峯寺の敷地の中には、丹生明神と高野明神が祀られています。吉野、熊野、高野山は、古くから神仏習合の歴史をもってきました。高野山も丹生都比売神社との関係が深く、神仏習合の歴史が色濃く残っています。
世界遺産として、高野山への参詣道であった町石道(ちょういしみち)と丹生都比売神社や高野山の金剛峯寺などが登録されたときに、国際的に評価されたのは、外国から入ってきた仏教と日本古来の宗教である神道が、神仏習合(お互いに共存しながら並立して存在し、深い交流の中で一部融合するような状態が見られた)になっていたところにあります。世界から見ると、全く宗教の存立の歴史が違うにもかかわらず、共存していたことは驚きだったようです。これらの地域の神仏習合は、豊かな自然の中で育まれてきたものだったというのが、世界遺産登録のときの評価でした。
天野の丹生都比売神社は、明治まで同じ敷地の中に大きなお寺があり、お坊さんが丹生都比売神社を管理するような時代もあったことが、文献で確認されています。外国から入ってきた仏教が日本の中で日本的に変化発展し、日本古来から続いていた神道と共存してきた姿は、日本の文化の有り様を見事に体現していると思われます。吉野、熊野、高野は、日本人の心のふるさとともいえる「癒しの地域」になっています。
2005年10月、かつらぎ町は、花園村を吸収合併し新たな出発をしました。しかし、合併後過疎化と高齢化、少子化、若年層の人口流出によって、人口減少が激しくなっています。小学校が5校、中学校が2校あります。小学校は統廃合によって11校が5校へと半減しましたが、統廃合の時に学校給食が実施され、2014年度から中学校給食も始まりました。
高齢化が進むなかで、農家戸数が減少し、耕作放棄地も増えています。農家戸数の減少は生産の減少となって現れています。農業はまさに危急存亡の事態に直面しているといっていいでしょう。
かつらぎ町は、観光と農業を結びつけ、地産地消を一つの活路として、農業の再生に向け模索しています。観光客は、年間で100万人を超えています。
人気があるのは農産物やフルーツなどの物産販売です。観光農園にも人気があつまり、バスツアーも組まれています。世界遺産の丹生都比売神社と町石道への観光客も増えています。
天野地域は、「にほんの里100選」に選ばれました。6月中旬からは、天野や志賀、花園には蛍が飛び、幻想的な夜を楽しめます。四郷地域の串柿を見に来る人々も数多くいます。
2017年4月1日、多くの人が待ち望んでいた鍋谷峠トンネル(府県間トンネル)と父鬼バイパスが全線開通し、和泉市とかつらぎ町がフラットにつながりました。この道と京奈和自動車道の開通によって、かつらぎ町は、奈良にも和歌山にも大阪にも行きやすくなりました。かつらぎ町は、交通の要所となり高野山へ登るメインルートのあるまちになりました。大阪へのアクセスがよくなったことによって、移住してくる人が増えています。
ここ数年でかつらぎ町は、大東建託がマクロミルを通じて実施している住みここちのいいまちのランキングで県内1位になったり3位になったりしています。子育て支援の充実が大きな評価を受けています。
18歳まで医療費が無料、給食費がこども園、幼稚園、小中学校全てで無料になりました。こども園の保育料の無償化、2026年度からは修学旅行費の無料化が始まりました。人口減少が止まらないのは、高齢化が進み、亡くなる人が200数十人、生まれる子どもが100人という傾向が続いているからです。その中でかつらぎ町を選び移住してきたり、Uターンする人が増えています。
住みよい町は、住民の誇りにもつながります。かつらぎ町は日本人の心のふるさと、癒しの自然にあふれ、人にも優しい町に。そういう願いを込めて、ぼくのような共産党議員もがんばっています。
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トウシバ ヒロアキ/66歳/男
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