2026/6/17
つくば市【なぜ高校は簡単に作れないのか? 構造から考える】6月17日(水)~高校は誰がつくり、未来に何を残すのか~
つくば市議会議員の ひぐち ゆうだいです。
前回は、「なぜ高校が足りなくなるのか?」について考えました。すると、多くの方が「それなら高校を建てればいい。」そう思われたのではないでしょうか。
もちろん私も、高校の新設・増設は必要だと考えています。しかし、その前に考えなければならないことがあります。
それは、「誰が高校を整備するのか。」ということです。現在、県立高校は茨城県が設置・運営しています。そのため、高校整備は県が担うという考え方が基本です。一方で、法律上は市立高校を設置することも可能です。
実際、大井川知事も、市が市立高校を設置する場合には、人員面などで県として支援する考えを示しています。
つまり、「高校は作れない。」のではなく、
「誰が担うことが、将来の子どもたちにとって最も良いのか。」という議論なのです。
そして私は、もう一つ忘れてはならない視点があると思っています。
それは、「建てた後の30年後まで考えているか。」ということです。
現在、つくば市は人口増加が続いています。
だからこそ高校は必要です。
しかし30年後、40年後はどうでしょうか。
全国的には少子化が進み、生徒数が減少することも十分考えられます。
だからこそ、建てることだけを目的にするのではなく、将来も地域に価値を生み続ける教育資産として活用できるのか。
そこまで見据えて整備を進める必要があります。
例えば、
・地域の防災拠点
・大学や研究機関と連携した探究学習
・社会人の学び直し(リカレント教育)
・企業との産学官連携
など、時代とともに役割を広げられる学校であれば、人口構成が変化しても地域に必要とされ続けます。
さらに私は、
「新しい高校を建設することだけが解決策ではない。」
とも考えています。
現在、つくば市内には定員割れとなっている県立高校もあります。
交通アクセスの改善や、学校ごとの特色づくり、研究学園都市ならではの魅力ある教育プログラムを充実させることで、「通いたい高校」へと変えていくことも、大切な取り組みです。
私は基本的には、県立高校の新設・増設が望ましいと考えています。
しかし、人口約27万人を擁し、研究学園都市として発展を続けるつくば市だからこそ、将来的には市立高校という選択肢についても議論する価値は十分にあると思っています。
そして、もう一つ大切なことがあります。
私は、高校は県の管轄だからといって、つくば市が当事者ではないとは考えていません。
つくば市はこれまで、つくばエクスプレスの開業や区画整理、小学校・中学校・義務教育学校の整備などを進め、多くの子育て世帯に選ばれるまちづくりを進めてきました。
その結果として人口が増え、高校不足という新たな課題が生まれています。
だからこそ、この課題は県だけの問題ではなく、
つくば市も主体的に向き合うべき課題だと考えています。県立高校の新設・増設を県に求めることはもちろん、市立高校という選択肢、既存高校の魅力向上、交通アクセスの改善など、市としてできることも積極的に提案し、県とともに解決策を考えていく必要があります。
子育て世帯に選ばれるまちを目指すのであれば、
子どもたちが安心して進学できる環境まで整えてこそ、本当の意味で「子育てしやすいまち」と言えるのではないでしょうか。
学校は、単なる建物ではありません。
30年後も価値を生み続ける教育資産であり、未来への投資です。
そして、高校を増やすことが目的ではありません。
【子どもたちの選択肢を増やす】こと。
それこそが、私たち大人の責任だと考えています。
次回は、
「私立高校無償化で高校不足は解決するのか?」
について、構造から考えてみたいと思います。
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