2026/7/27
多摩市政に挑戦予定の保坂ゆうまです。
今年も厳しい暑さが続いています。高温多湿の日は、屋外だけでなく、室内でも熱中症になる可能性があります。特に高齢者、子ども、持病のある方、体調がすぐれない方は注意が必要です。
「まだ大丈夫」と我慢せず、早めに冷房の効いた場所へ移動し、水分や塩分を補給することが大切です。
今回は外出中に暑さを避ける場所として利用できる、多摩市の「クーリングシェルター」をご紹介します。

クーリングシェルターとは、危険な暑さから一時的に避難するため、市町村が指定する冷房設備のある施設です。正式には「指定暑熱避難施設」といいます。
東京都に「熱中症特別警戒アラート」が発表された際、施設ごとにあらかじめ公表された開放日・時間の範囲で利用できます。多摩市では、毎年4月の第4水曜日から10月の第4水曜日までを運用期間としています。
自宅で冷房を使用でき、涼しい環境を確保できている場合は、無理に外出してクーリングシェルターへ移動する必要はありません。外出中に体調の異変を感じた場合や、自宅などで涼しい環境を確保することが難しい場合に活用する施設です。
熱中症に関する情報には、主に次の二つがあります。
翌日または当日の暑さ指数(WBGT)が基準に達すると予測された場合に発表されます。発表された日は、外出や運動をできるだけ避け、冷房を適切に利用し、こまめな水分・塩分補給を行う必要があります。
広い範囲で、過去に例のない危険な暑さとなり、人の健康に重大な被害が生じるおそれがある場合に発表されます。クーリングシェルターは、原則として、この熱中症特別警戒アラートが発表された際に開放されます。通常の熱中症警戒アラートが発表されたからといって、すべてのクーリングシェルターが自動的に開放されるわけではない点に注意が必要です。
多摩市の公式ホームページでは、クーリングシェルターとして公共施設35か所が掲載されています。主な施設には、次のような場所があります。
・多摩市立中央図書館
・パルテノン多摩
・永山公民館、永山図書館
・関戸公民館、関戸図書館
・唐木田図書館、豊ヶ丘図書館、聖ヶ丘図書館
・各地域のコミュニティセンター
・市民活動・交流センター
・健康センター
・市役所本庁舎
・総合体育館
・アクアブルー多摩
・児童館
施設によって、開放できる曜日・時間、受入人数、利用できる場所が異なります。例えば、中央図書館は館内で100人、永山公民館はロビーなどで50人、関戸公民館は市民ロビーで50人を受け入れ可能としています。一方、休館日や工事などにより利用できない場合もあります。利用する際は、多摩市公式ホームページの最新一覧を確認してください。
多摩市では、公共施設だけでなく、民間事業者にもクーリングシェルターへの協力を呼びかけています。7月23日更新の市公式ホームページには、民間施設として、次のような場所が掲載されています。
・京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター
・グリナード永山内の薬局や店舗
・多摩センター、永山、聖蹟桜ヶ丘の薬局
・自動車販売店のショールーム
・農協店舗
・トレーニング施設
・飲食店
公共施設だけでは、開館時間や立地に限界があります。駅前や日常的に立ち寄りやすい店舗が協力施設になることで、外出中に暑さを避けられる場所が増えます。民間施設との連携が広がっていることは、市民の安全を守る上で重要な前進です。
私の地元である永山駅周辺にも、複数のクーリングシェルターがあります。公共施設では、ベルブ永山の永山公民館と永山図書館があります。
民間施設では、グリナード永山内の龍生堂薬局永山店、永山調剤店、ネコサポグリナード永山店、ベルブ永山内の龍生堂薬局ベルブ永山店などが掲載されています。また、永山駅近くのトヨタモビリティ東京多摩永山店も対象です。
駅周辺には、買い物や通院、公共交通の利用などで多くの方が訪れます。そのため、駅前に暑さを避けられる場所が複数あることは、高齢者や子ども連れの方にとっても安心につながりますね。
クーリングシェルターは、医療機関や救護所ではありません。暑さを一時的に避け、休息するための場所です。
利用する際は、次の点に注意してください。
・施設ごとの開放日、時間、休館日を確認する
・受入人数を超えた場合は利用できない可能性がある
・飲み物は可能な範囲で自分でも持参する
・施設のルールや職員の案内に従う
・体調が急激に悪化した場合は、ためらわず救急車を呼ぶ
呼びかけに反応しない、自力で水を飲めない、意識がもうろうとしているなどの症状がある場合は、単に涼しい場所で休ませるだけでは不十分です。すぐに119番通報してください。
熱中症対策で最も重要なのは、暑さを我慢しないことです。
室内では冷房を適切に使用する。のどが渇く前に水分を取る。大量に汗をかいたときは塩分も補給する。暑い時間帯の外出や運動を避ける。高齢者や子どもなど、熱中症になりやすい方へ周囲から声をかける。
こうした基本的な行動が命を守ります。
環境省は、暑さ指数が31以上の場合を「危険」とし、涼しい環境以外では原則として運動を行わないよう呼びかけています。気温だけでなく、湿度や日差しも含めた暑さ指数を確認することも大切です。
多摩市は今年度、クーリングシェルターの拡充を進める方針を示しています。
私は、この取組を評価しています。
一方で、多摩市は坂道が多く、高齢者や移動に不安のある方にとって、暑い中を長い距離歩くこと自体が危険です。そのため、駅前だけでなく、住宅地や団地の身近な場所にも、暑さを避けられる拠点を増やす必要があります。コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストア、金融機関、介護施設など、地域に身近な民間施設との連携をさらに進めること。そして、「どこに行けば休めるのか」を、高齢者を含め、誰にでも分かりやすく周知することが重要です。
また施設を増やすだけでなく、
・暑い時間帯にも利用できるか
・地域ごとの配置に偏りがないか
・車いすやベビーカーでも入りやすいか
・一人暮らしの高齢者に情報が届いているか
といった観点から、実際の使いやすさを確認していく必要があります。
近年の暑さは、単に「夏だから暑い」という水準を超えています。
猛暑への対応は、環境政策だけではありません。高齢者福祉、子育て、防災、学校教育、公共施設、住宅、地域交通などにまたがる、命を守るための重要な政策課題です。
多摩市では今年度、総合体育館の第2スポーツホールや市立小学校体育館への空調設備の設置など、熱中症リスクを減らす取組も進められています。公共施設の空調整備と、身近なクーリングシェルターの拡充を両輪で進める必要があります。
皆さまも、外出先で暑さを感じたときは、無理をせず、近くの涼しい場所を利用してください。ご家族や近所に高齢者、子ども、持病のある方がいる場合は、冷房を使用できているか、水分を取れているか、ぜひ声をかけてください。
暑さから命を守るためには、行政の取組だけでなく、地域での見守りも欠かせません。
もっとまあるく、温かくて豊かな多摩市へ!
【参考資料】
多摩市「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)及びTOKYOクールシェアスポットにご協力いただける民間施設等を募集します」
環境省「熱中症予防情報サイト」
環境省「指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)・リンク集」
厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料サイト」
※掲載内容は2026年7月27日時点の情報です。施設の追加、休館日、開放時間などが変更される場合があります。利用前に多摩市公式ホームページで最新情報をご確認ください。
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