2026/7/7
2023年4月の世田谷区長選挙で落選した後、私がやりたいと思っていたことの一つに、ミニ集会がありました。
選挙の時だけではなく、選挙が終わった後も、区民の皆さまと直接向き合う場を作りたい。
一方的に演説するだけではなく、世田谷の課題について資料をお示しし、区民の皆さまから意見を伺う場を作りたい。
そう考えていました。
しかし、落選直後にミニ集会を開くことには、さまざまな慎重論や反対の声もありました。
「落選した直後に動くのは早すぎるのではないか」
「まずは生活を立て直すべきではないか」
「次のことを考えるには時期尚早ではないか」
そうしたご意見にも、それぞれ理由があったと思います。
実際、落選後の私は、生活を立て直す必要もありました。
仕事のこと、日々の暮らしのこと、今後の活動のこと。
簡単に前を向ける状況ばかりではありませんでした。
それでも、私は、どこかの段階で区民の皆さまの前に立たなければならないと思っていました。
なぜなら、147,361票をいただいた責任は、落選したからといって消えるものではないからです。
選挙に負けたから、区民の声を聞かなくてよい。
肩書きがないから、世田谷の課題を考えなくてよい。
そんなことはありません。
むしろ、落選した後こそ、本当に問われるのだと思います。
注目されていない時に、地域と向き合えるのか。
肩書きがない時に、区民の声を聞き続けられるのか。
選挙が近くない時にも、世田谷の未来について考え続けられるのか。
その問いから逃げたくありませんでした。
そこで、2025年12月、落選後初めてのミニ集会を開催しました。

大きな会場でも、派手なイベントでもありません。
しかし、私にとっては大きな一歩でした。
当日は、私の得意分野であるデータ分析を活かしながら、世田谷区の課題をお話ししました。
公開されているデータをもとに、世田谷の現状をできるだけ分かりやすく示す。
感覚だけで語るのではなく、数字や資料から課題を考える。
そのうえで、参加者の皆さまから率直なご意見を伺う。
そういう場にしたいと思って準備しました。

区政の議論は、ともすると印象論になりがちです。
「何となく良くなっている」
「何となく不便だ」
「何となくお金が足りない」
「何となく今のままでよい」
しかし、区民の暮らしに関わる政策を考えるなら、それだけでは不十分です。
家賃はどう変わっているのか。
子育て世帯の負担はどうなっているのか。
区の財源はどこに流れているのか。
行政手続きは本当に便利になっているのか。
介護、医療、防災は、数字で見るとどこに課題があるのか。
こうしたことを、一つひとつ見ていく必要があります。
もちろん、データだけで政治ができるわけではありません。
数字には表れない不安があります。
資料には出てこない生活の苦しさがあります。
制度上は存在していても、実際には使いにくい支援があります。
だからこそ、データと区民の声の両方が必要です。
私がミニ集会でやりたかったのは、まさにそのことでした。
公開データから世田谷の課題をお示しする。
そのうえで、参加者の皆さまから、実際の生活実感や地域の声を伺う。
そして、いただいた声を次の政策に反映していく。
一方的に話すだけの政治ではなく、区民の皆さまと一緒に政策を作っていく政治にしたい。
その思いで、ミニ集会を開きました。
反対や慎重論を押し切ってでも、自分で開催しなければならないと思ったのは、区民の声を直接聞かずに、より良い政策を作ることはできないと考えたからです。
選挙の時には、多くの方が声をかけてくださいました。
しかし、選挙が終われば、そうした機会は自然には生まれません。
だからこそ、自分で場を作る必要がありました。
駅頭に立つ。
街頭で話す。
地域を歩く。
ミニ集会を開く。
資料を作る。
意見を聞く。
政策を磨く。
一つひとつは地道な活動です。
すぐに大きな成果が出るものではありません。
それでも、こうした積み重ねがなければ、本当に区民生活に届く政策は作れないと思っています。
このミニ集会は、落選後の私にとって、再出発の大切な一歩でした。
選挙に負けた後でも、世田谷の課題から逃げない。
区民の声を聞く場を作る。
データに基づいて政策を考える。
そして、もう一度、世田谷の未来に向き合う。
その原点を確認する時間でした。
これからも、ミニ集会や地域での対話の場を続けていきます。
世田谷の課題は、区役所の資料だけでも、街頭演説だけでも、十分には見えてきません。
データを読み、現場を歩き、区民の皆さまの声を聞いて、初めて見えてくるものがあります。
私は、その積み重ねを大切にしていきたいと思っています。
147,361票をいただいた責任に、言葉だけではなく行動で答える。
そのために、これからも世田谷の声を聞く場を作り続けます。
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ナイトウ ユウヤ/32歳/男
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