2026/7/21
【松山市 木下ごう】我が家には3人の子どもがいます。毎日元気に走り回り、ご近所には迷惑をかけていると思います。それでも、お隣さんから果物をいただいたり、家で焼いたお菓子をいただいたりすることがあります。
子どもたちは、そのお菓子を嬉しそうに頬張っています。そんな光景を見るたびに、人とのつながりの温かさを感じます。
インターネットを開けば、欲しいものは何でも注文できます。遠く離れたお店とも、画面一つでつながることができます。本当に便利な時代になりました。
でも、ご近所さんとのやり取りには、物流も通信もありません。

「これ、よかったらどうぞ。」
その一言とともに手渡される果物やお菓子には、お金では買えない価値があります。私は、この何気ないやり取りこそが、コミュニティなのだと思っています。
そして、その価値は、普段の暮らしだけではありません。もし大きな災害が起きて、道路が寸断され、物流が止まり、通信も使えなくなったら。行政も、消防も、自衛隊も全力で活動してくれるでしょう。それでも、すべての人にすぐ支援が届くとは限りません。
そんなとき、最後に頼りになるのは、すぐ近くに暮らす人たちではないでしょうか。
困っている人はいないか。
食べ物や水は足りているか。
高齢の方は無事だろうか。
普段から顔を知っている人だからこそ、自然に声を掛け合い、助け合うことができます。
コミュニティとは、災害のときだけ必要になるものではありません。何気ない日常の積み重ねがあるからこそ、いざというときに力を発揮するものです。
そのつながりが集まって町内会があり、その先に市があります。
だから私は、市の行政も、一人ひとりの暮らしや地域のつながりに目を向けることが大切だと思っています。
便利さや効率、新しい技術を取り入れることは大切です。でも、それだけでは、人と人とのつながりは育ちません。地域には、それぞれ違う暮らしがあり、違う課題があります。データだけでは見えないものがあります。
だからこそ、市政には、地域へ足を運び、市民の声に耳を傾け、地域のコミュニティを支える視点が欠かせないのではないでしょうか。
うちは騒がしくて、ご近所には迷惑をかけてばかりです。
それでも温かく見守ってくださる皆さんのおかげで、今日も安心して暮らすことができています。私は、この何気ない日常を大切にできる街こそ、本当に強い街だと思っています。
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電力会社出身・44歳
木下ごう
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キノシタ ゴウ/44歳/男
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