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「おおたなでしこ未来塾」から学んだ、女性が本当に輝くための支援とは:自走するコミュニティの力

2026/6/14

こんにちは。太田市役所を退職して、太田市議会議員を目指す山本しんいちです。

「おおたなでしこ未来塾」は、太田市が女性活躍推進の一環として立ち上げた事業です。当時、私はこのプロジェクトの担当者として、行政が提供すべき支援の形について深く考えさせられました。

当時よくある自治体で行われている女性支援策は、単発の支援で、参加者が一時的にモチベーションを高めても、その後の継続的な活動や事業の成長に繋がりにくいのではないか、と。また女性に特化する必要があるのか?といった反応も少なくありませんでした。

私が目指したのは、補助金がなくても、行政の支援がなくても、女性たちが自らの力で事業を継続し、さらに発展させていけるような「自立」を促す支援でした。そのためには、単に知識やスキルを提供するだけでなく、精神的な支えとなり、情報や機会を共有できる「コミュニティ」の存在が不可欠だと考えたのです。

「仲間づくり」をコンセプトにした理由
「なでしこ未来塾」を企画するにあたり、私は「仲間づくり」を最も重要なコンセプトに掲げました。なぜなら、起業という道のりは、多くの困難や孤独を伴うものだからです。そんな時、業種は違えど、同じ志を持つ仲間がそばにいて、悩みを分かち合い、励まし合い、時には具体的なアドバイスをくれる。これほど心強いものはありません。

私は、塾生たちが単に「受講生」として知識を得るだけでなく、互いに「仲間」として繋がり、卒業後もその関係が続いていくことを強く意識しました。具体的には、グループワークを重視し、期生ごとに一体感が生まれるようなプログラム設計を心がけました。また【おおたなでしこ未来塾1期生】と予算が決定しているわけでもないのに、継続するものとして制度設計しました。
また、Facebookグループを活用してオンラインでの交流を促したり、卒業生がメンターとして後輩を指導する機会を設けたりと、様々な工夫を凝らしました。

その結果、塾生たちは単なるビジネスパートナーに留まらず、人生の喜びや悩みを共有できる深い絆で結ばれていきました。そして、この「仲間づくり」のコンセプトが、後に「一般社団法人なでしこ未来塾」という形で結実することになります。

行政事業の「自走化」という挑戦
「なでしこ未来塾」の最大の成果は、行政が主導する事業でありながら、最終的に卒業生たちが自らの手で「一般社団法人」を立ち上げ、事業を「自走」させる仕組みを構築できたことだと考えています。

行政の事業は、多くの場合、単年度予算の制約を受けます。どんなに素晴らしい取り組みであっても、担当者の異動や予算の都合で継続が困難になるケースは少なくありません。私は、この「なでしこ未来塾」を、一過性のイベントで終わらせたくありませんでした。女性たちの熱意と努力が、行政の都合で途絶えてしまうことだけは避けたかったのです。

そこで、私は卒業生の中から有志を募り、行政が関与しない形で自立した組織を立ち上げることを提案しました。行政職員が民間の組織設立を支援するという前例の少ない挑戦でしたが、私は「行政と民間の翻訳者」として、行政側の手続きや考え方を説明し、一方で民間の皆さんの情熱を行政側に伝え、理解を求めました。

結果として、一般社団法人なでしこ未来塾が設立され、卒業生たちが主体となって、新たな塾生の募集、プログラムの企画・運営、そして卒業生のフォローアップまでを一貫して行えるようになりました。

女性が本当に輝くための、これからの支援
「なでしこ未来塾」での経験は、私に多くの学びを与えてくれました。女性が本当に輝くためには、単なる経済的支援だけでなく、精神的なサポート、情報共有の場、そして何よりも「自分は一人ではない」と感じられる「仲間」の存在が不可欠です。

私はこの学びを太田市全体の女性支援策に活かしていきたいと考えています。具体的には、以下のような取り組みを推進していきます。

•        多様な働き方を支援するプラットフォームの構築:起業だけでなく、フリーランス、リモートワーク、副業など、女性がそれぞれのライフスタイルに合わせて柔軟に働けるよう、情報提供やマッチングを強化します。
•        地域に根ざした女性コミュニティの育成支援:子育て中の母親、介護と仕事の両立に悩む女性、セカンドキャリアを模索する女性など、それぞれのニーズに合わせたコミュニティ活動を支援し、孤立を防ぎます。
•        男性の育児・家事参加を促す意識改革:女性が輝くためには、男性の意識改革も不可欠です。企業や地域と連携し、男性が積極的に育児や家事に参加できるような環境づくりを推進します。

太田市には、まだまだ多くの可能性を秘めた女性たちがいます。私は「行政と民間の翻訳者」として、彼女たちの声に耳を傾け、その情熱を行政に繋ぎ、そして自立を促す「仕組み」をデザインすることで、太田市が「女性が最も輝ける街」となるよう、全力で取り組んでまいります。

 

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著者

山本 しんいち

山本 しんいち

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肩書 行政と民間の翻訳者
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