さとう しゅういち ブログ
イラン版「日比谷焼き討ち事件」を招く不公平──核秩序とW杯が映す世界のゆがみ
2026/6/14
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イラン版「日比谷焼き討ち事件」を招く不公平──核秩序とW杯が映す世界のゆがみ
イラン国内で、和平合意をめぐる抗議活動が広がっている。
外相らに辞任を求める声まで上がり、政権の足元が揺らぎ始めた。
この光景に、歴史を知る者なら誰もが思い出すのが、明治期の日比谷焼き討ち事件だ。
当時、日本国民は「勝ったのに不公平な講和だ」と怒り、暴動に発展した。
いまのイランでも、同じ構造が見える。
① NPTに入っているイランが攻撃される不公平
イランはNPT(核不拡散条約)に加盟し、IAEAの査察も受けている。
国際法の枠組みに入っている国だ。
それにもかかわらず、
イスラエルの攻撃を受け、米国からも圧力をかけられる。
国際社会の二重基準に対する不満が蓄積するのは当然だ。
② NPTに入らず核を持つイスラエルは“例外扱い”
一方、イスラエルはNPTに加盟せず、核兵器を保有していると広く見られている。
しかし国際社会は長年、この“例外”を黙認してきた。
そして今、
NPTの外で核を持つ国が、NPTの中で査察を受けている国を攻撃する。
これでは、イラン国民が「不公平だ」と感じるのは当然だ。
③ そのイスラエルを米国が甘やかす構造
唯一の核兵器使用国である米国が、
イスラエルの軍事行動を事実上支えている。
この構図のまま
「60日間で核問題を話し合う」
と言われても、イラン国民が納得するはずがない。
④ そしてW杯での“子どもじみた嫌がらせ”
トランプ氏は「イランのW杯参加は適切でない」と発言し、
米国はイラン代表のコーチ陣にビザを出さず、
試合当日のみの入国・即日退去を強制した。
これは、
運動靴を隠して相手を困らせる小学生のいじめと同じ構図
だ。
スポーツのフェアプレー精神を踏みにじる行為が、
イラン国民の怒りに火をつけている。
⑤ こうした不公平が積み重なると「日比谷焼き討ち」は起きる
歴史が示す通り、
不公平な国際処遇は、国内の怒りを爆発させる。
いまのイランで起きている抗議は、
まさにその前兆と言える。
⑥ 広島から声を大にして言いたい
NPTの外で核を持つ国を甘やかし、
NPTの中で査察を受けている国だけを責める。
そんな不公平な秩序では、和平も核問題も前に進まない。
広島は、核の不公平を最も深く知る街だ。
だからこそ、広島から声を上げる意味がある。
「二重基準をやめろ。
フェアプレーを守れ。
核のない世界は、公平から始まる。」
さとう しゅういち
サトウ シュウイチ/50歳/男