2026/6/13
昨日の一般質問の中で感じたことです。わたしは福祉行財政を学び直すために議員をしながら通信制大学に編入し、卒業しました。そのため余計に疑問を感じました。
1. 「収入」の仕組みが根本的に違うはずです。
家計と自治体では、お金が入ってくる仕組みとその性質が全く異なるはずです。
自治体予算は 議会の承認などの手続きを経て、自ら「税率」を変更したり、新たな手数料を設定したりして収入をコントロールする権限(課税権)を持っています。
2. 「目的」が180度逆である
お金を動かす最大の目的が、家計と自治体では真逆です。
家計は「黒字」が大切です。収入よりも支出を抑え、貯蓄(黒字)を増やすことが健全な状態です。
自治体は「予算均衡(プラマイゼロ)」が原則です。自治体は利益を上げるための組織ではなく、住民の税金を原資にサービスを提供する組織です。過剰な黒字(貯め込み)は「住民から税金を取りすぎている」か「必要な公共サービスを削っている」ことを意味するため、むしろ不健全とみなされます。単年度で集めたお金は、その年度の住民のために使い切る(財政均衡)が大原則です。
3. 「借金(債務)」の性質と寿命が違います。
家計の借金は終わりがあり、人間の寿命は有限です。そのため、家計の借金(住宅ローンなど)は「自分の現役世代のうちに、収入の範囲内で完済しなければならない」という絶対的な制約があります。(親子ローンというワイルドカードを使えば別ですが)返せなければ自己破産です。
自治体の借金は世代を超えて続きます。今作った学校などは、20年後、30年後の未来の住民も使います。そのため、自治体の借金(地方債)は「現在の住民だけでなく、将来そのインフラの恩恵を受ける未来の住民にも、建設費を公平に負担してもらうため」にあえて数十年かけて返済する仕組みになっています。これを家計の「借金まみれで破産する!」と一緒に語るのは、制度の目的を無視しています。
これだけ前提が違うにもかかわらず、なぜ「家計への例え」が多用されるかというと、単純に「数百億円という数字の桁が大きすぎて、住民が直感的に理解しづらいから」という説明側の都合(便法)にすぎません。一見わかりやすい便法に見えますが、
この便法を使うのであれば、市民にはより比較条件を詳細に明示すべきだと感じます。
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アナミ レイナ/54歳/女
ホーム>政党・政治家>穴見 れいな (アナミ レイナ)>「地方自治体の財政と家計を同列に例えるのはどうなんだろう?」